ワインシリーズ第3回 ~イタリアからのバイコン~

  • DATE
  • 2025/02/03

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  • ワインシリーズ

    今回は、イタリアからワインをバイコンで輸入する場合についてお話したいと思います。

    ワインシリーズ第1回でお伝えしましたように、当社でのワイン輸入取扱国のトップはイタリアです。イタリアには当社駐在員もおりますので、きめ細やかなサポートが可能です。

    イタリアワインの産地

    イタリアでは全土20の州でワインが生産されており、各地域で文化、歴史、地理、伝統が異なるため、それぞれの土地で特有のワインが造られています。

    大きく北部、中部、南部の3つの地域に分けられますが、北部ではヴェネト州、ピエモンテ州、中部はトスカーナ州、南部はプッリャ州、シチリア州などが代表的な産地です。

    イタリアワインの産地

    それでは早速、EXW条件にて40フィートリーファーコンテナで輸入する場合のバイコンの一例をご紹介します。

    40’RFコンテナに積載できるのは、一段積みとしておよそ23ユーロパレット。その内訳は様々で、2-3社でバイコンするときもあれば、10社以上の場合もあります。集荷先の各ワイナリーの場所にもよりますが、当社では基本的にGenoa港積みとして手配することが多いです。

    出典:Unsplash(https://unsplash.com/ja)

    手配の流れ

    お客様からご依頼をいただき早速各ワイナリーにコンタクト開始。

    集荷時期を調整して、各ワイナリーからトラックで集荷。  

    当社倉庫に続々と貨物が搬入。

    全ての貨物の搬入完了後、バンニング作業。

    当社倉庫からCYへコンテナ搬入。

    手配時のポイント

    • 同じタイミングで倉庫に搬入されるようスケジュール調整が必要です。 遠方のワイナリーだと到着まで3-5日ほどかかることもあります。
    • 集荷方法は主に下記の3パターンです。
    1. 各ワイナリーからトラックで集荷
    2. コンテナ持ち回りで集荷
    3. コンテナ持ち回り+一部のワイナリー分をトラックで集荷
    • 各集荷地や物量内容に合わせて、最適な集荷方法にて対応いたします。
    • ワインは基本的にパレタイズされた状態での集荷となります。輸送中の貨物ダメージを防ぐためにも、パレット梱包でのご出荷を推奨しています。
    • バンニング時には、輸送中にコンテナ内でパレットが動かないようにエアバッグを使用したり、パレット数が多くてコンテナに入りきらない場合には、パレットをばらして別のサプライヤーのパレットに積んだりと、調整することも可能です。

    スケジュールには余裕を持って!

    複数のワイナリーから集荷する場合には、最後にカーゴレディーとなるワイナリーのスケジュールに合わせて日程調整を行うことが重要です。現地集荷~倉庫搬入までには想定よりも日数がかかります。(2、3日~)

    ワイナリー(サプライヤー)によっては、いつ頃カーゴレディーになるか確認できなかったり、そう思いきや、「貨物の準備ができたけど、いつになったら集荷にきてくれるの?」と、突然連絡が入るなんてことも。サプライヤー手配で貨物は出荷済みだけどまだ倉庫に到着していない、いつ到着するかわからない、ということもあります。集荷先が増えるほど、日本側で考えていたスケジュールで進まない可能性も高まりますので、あらかじめ余裕を持って計画を立てていただくことが大切です。

    ワイン以外も!

    積載する品物は、ワインのみの場合もあれば、食品を合積みすることもあります。たとえば、検疫対応が必要な食品を一緒に積みたい場合には、日本での検疫時にスムーズに開梱出来るよう、該当の食品をコンテナのドア付近に積載するなどの調整も可能です。ご希望に合わせて提案させていただきますので、リクエストがあればご相談ください。取り扱い可否については、案件ごとに都度確認させていただきます。

    なお、複数のサプライヤーから出荷する場合でも、1BLでの発行対応が可能です。(当社イタリア代理店がBL上のシッパーとなります。)

    提携倉庫情報

    イタリアの当社提携倉庫はGenoa以外にもございますので、Genoa積み以外でも対応可能です。イタリア以外の近隣国の貨物が含まれる場合にも、ご相談いただけましたら最適な輸送方法をご提案させていただきます!

    • Genoa積み対応:定温倉庫(-18℃/+4℃/+15℃)・常温倉庫
    • La Spezia積み対応:定温倉庫(+15℃)・常温倉庫
    • Napoli(Naples)/Salerno積み対応:定温倉庫(0℃-~+15℃)

    輸入国到着後は輸入者が1件であれば1BLとして輸入通関手続き、もしくは輸入者指定の通関業者へ引き渡します。

    ※集荷先の距離や物量によってはコンテナで集荷することも…。都度最適な方法をご提案いたします。

    以上、イタリアからのバイコン輸入について説明させていただきました。

    イタリア以外についても今後ご紹介させていただく予定ですので、お楽しみに!

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    ワインはとてもセンシティブな貨物なので、当社ではサーマルブランケットや温度計を入れることもお勧めしております。

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